DHAの弱点は酸化!サプリ選びで確認したい酸化防止対策
魚を毎日食べるのは中々難しいため、DHA摂取のためにサプリを活用している方も多いと思います。
手軽に必要な量を補えるので非常に便利なのですが、DHAサプリには落とし穴ともいえる欠点があります。
それは、ズバリ酸化です。DHAの弱点である酸化防止対策について見ていきましょう。
目次
DHAは脂肪酸の中でも酸化しやすい
DHAは脂肪酸の中でも酸化しやすい性質があります。そのため、品質を保つためには、酸化防止対策が必要になります。
酸化の原因は空気(酸素)、熱、水分、光など
DHAは「酸化しやすい」のが欠点です。酸化の原因としては、空気(酸素)、熱、水分(湿気)、光です。保存環境によっては、サプリ開封後、すぐに酸化が始まってしまいます。
特に酸化防止対策がされていないDHAサプリであれば、温度、湿度、日光など保管場所に気を付けなくてはなりません。
サプリをポンとテーブルの上に置いている状態だと、酸化が進んでしまい本来の働きが失われてしまっている可能性があります。
酸化した油のリスク
脂肪酸の酸化は、臭いや味を損なうだけでなく、健康に悪影響を及ぼす可能性もあります。
味・風味が損なわれる
油の酸化で分かりやすいのは「異臭」「味の異変」「風味が損なわれる」というものです。
なんとなく油が臭う。油が古い感じがする。油がエグイ。こうした舌や鼻で感じるマイナスの影響があります。
身体に悪影響を与える可能性も指摘されている
酸化した油を取り込んでしまうと、小腸が消化や吸収をしなくなり、嘔吐や下痢といった食中毒のような症状が出る場合があります。
また、酸化した脂肪酸が周囲の物質に影響し、酸化や化学変化の波が広がっていくと考えられています。具体的には次のような可能性が指摘されています。
- 細胞膜がダメージを受ける
- ニキビが増える
- 酸化した脂肪酸が体内の微量元素と更に反応し、DNAを傷付ける可能性がある物質が作り出される
ただし、どれくらい酸化したものを、どれだけ食べると身体に良くない!といった、具体的に数値化された報告があるわけではありません。
とはいえ、健康のためにDHAを補っているはずなのに、酸化が原因で逆に健康を損なってしまっては本末転倒です。
せっかくのDHAサプリの効果を無駄しないためにも、酸化リスクは避けるようにしたいですね。
DHAサプリは、酸化を防ぐ工夫がされているものを選ぶ
ビタミンE(酸化防止剤)
ビタミンEには、酸化を防ぐ働きがあります。食品のパッケージなどで「酸化防止剤」という文字を見たことがありませんか?
ビタミンEはDHAサプリに限らず、幅広い食品で使われている酸化防止剤です。酸化防止剤とだけ聞くと、なんか化学的なものを想像するかもしれませんが、ビタミンEと聞くと安心できますね。
DHAサプリを選ぶ時は、酸化防止剤としてビタミンEが使われているものがオススメです。
クリルオイル
あまり馴染みがないオイルですが、クリルオイルという油があります。これはオキアミという海に住む動物性プランクトン(小魚のエサになるプランクトン)から取れるものです。
クリルオイル自体に、DHAやEPAが含まれている上、非常に強い抗酸化作用のあるアスタキサンチンが豊富に含まれています。
クリルオイルは酸化しにくく、DHAを効率良く吸収できるうえ、抗酸化作用が強いアスタキサンチンも摂れるのが魅力。酸化しにくいDHAサプリとして、クリルオイルを選ぶのもオススメです。
小袋、アルミパックを使用
個包装されているDHAサプリであれば、酸化する原因となる「空気(酸素)に触れる」「光に当たる」を避けることが出来ます。
間違っても、お買い得だからという理由で大袋のパッケージを選んではいけません。理想は、密閉できて光を通さないアルミ素材で、個別包装されているサプリです。
普段はあまり気にしない部分だと思いますが、DHAサプリの場合は、どんな包装・パッケージなのか確認した上で購入するようにしましょう。
古くなったサプリは飲まない
生鮮食品の賞味期限は気にすると思いますが、サプリはあまり気にしないという人も多いのではないでしょうか。
実は、サプリにも消費期限があります。パッケージに記載されている期限はほとんどが未開封の場合です。そして、開封したらできるだけ早く飲みきるように書かれているケースがほとんど。
パッケージの封を切ると酸素が中に入り込み、光・紫外線はもちろん、保存の方法によっては湿度・気温の影響も受けてしまいます。
DHAサプリは、特に酸化しやすいため、早く飲み切ることを意識して、古くなったらものは飲まないように心がけましょう。
DHAサプリは価格だけで選ぶと失敗する
成分が同じなら、なるべく低価格のサプリを選びたくなってしまいますが、DHAサプリに限っては、価格だけで選ばないように注意しましょう。
DHAは酸化しやすい成分で、さらに水銀リスクもあることから、品質が非常に大切です。
安全安心のための検査。酸化防止対策が行われているもの。少々値段が高くなっても、質がよいもの、よい質を保ちやすいものを選ぶようにしてください。
まとめ
DHAは酸化しやすいという弱点があります。酸化した脂肪酸は、臭いや味が落ちるだけでなく、健康面にとっても悪影響を与えてしまいます。
そのためDHAサプリを選ぶ際は、酸化防止対策のチェックが欠かせません。
- 酸化防止剤としてビタミンEを配合している
- 強力な抗酸化作用のあるアスタキサンチンを含むクリルオイルを使用
- アルミパックや個別包装をしている
DHAサプリで失敗しないためには、値段の安さだけで選ばず、酸化防止対策がされているサプリを選ぶようにしましょう。